2023年10月23日
「はずれ」のホームステイを回避する方法 / ②これは「はずれ」?
前回の「はずれ」のホームステイを回避する方法/①現実とのギャップはこちらから。
前回は日本人がイメージするホームステイと海外の実際のホームステイのギャップについてお話しました。
さて、今回は実際に聞いた「はずれ」のケースについてお話します。日本の常識から考えると「はずれ」に思えることも、海外では「普通」ということもあります。
ご飯が美味しくない
ご飯が美味しくない。これはよく聞く話なのですが、そもそも日本の家庭料理のレベルがものすごく高いんです!海外に出かけるのであれば、日本レベルのご飯は期待しない方がいいでしょう。
多くの家庭が共働きで忙しいので、無理をしてまで手の込んだ料理を作るという家庭は極わずか。質素であっても毎日手作りのご飯が出てきたらラッキーだと思ってください。夜ご飯であっても普通に冷凍食品や缶詰料理がメインとして出ることもありますし、茹でた野菜とソーセージなど日本人からしたら料理なのか疑問に思う食事なんてこともあります。
どこからがクレーム対象なのかの線引きが難しいのですが、食事を出してくれない、毎日自分で冷凍食品をチンして食べる、ホストファミリーと明らかに違う食事を出される…というケースは学校の担当者と相談しましょう。
ホストファミリーが英語ネイティブじゃない
英語を学びに海外に行ったのに、ホストファミリーがネイティブでないとガッカリしますよね。ただ、残念ながらこれも意外とよくあります。移民などで違う国から移り住んできた場合、留学生とは英語で話すけれど家族間では自分たちの母国語で話をすることもあります。
英語がほとんど話せなくて意思疎通が難しいということであれば別ですが、日本とは違い多種多様なバックグランドの人が混在している海外ならではの生活と割り切って考えてみましょう。早口で喋るネイティブよりも、ゆっくり話してくれるから分かりやすいという利点もあります。
週末にどこにも連れて行ってくれない
これも残念ながら「はすれ」ではなく「普通」です。ホームステイは特別なゲストとして歓待してもらうものではありません。もし、ホストファミリーがどこかに連れて行ってくれたのであれば大当たりです。
もし、週末を一緒に過ごしたいのであれば、ホストファミリーの日常生活の中で無理のない範囲でリクエストしてみると良いかもしれません。例えば、スーパーに買い物に行く時に一緒に連れて行ってもらえないかお願いしてみるなど、あくまでもホストファミリーの負担にならない程度で聞いてみましょう。
どれが「はずれ」なの?!
ここまで、どれも「はずれ」とは一概に言えないケースばかりでしたが、では、どんなケースなら「はずれ」としてホームステイを変更すべきなのか。例えば…
・個室に入られ私物をあさられる、または盗まれる
・ホストファミリーの家事や育児をさせられる
・人種や性別について差別的なことを言われる
・極度に不衛生な住環境など
これらは我慢せずにホームステイを変更してもらいましょう。
ホームステイをする時の心構え
言葉も生活習慣も異なる国で、知らない人の家に滞在する訳ですから、困ったことや戸惑うことに直面するのはある意味当たり前のことです。
何かトラブルがあった時には、まずは自分が思っていることをきちんと言葉で表すことが大切です。察して欲しい…とモジモジしてしまったり、逆に最初から怒って相手を責めるのはNG。自分の考えと今後どのように改善して欲しいかを冷静に丁寧に伝えることが大切です。それでも改善されないのであれば、ホームステイを変更してもらうよう相談しましょう。絶対にやってはいけないことは黙って我慢すること。沈黙や我慢は美徳ではなく逆に見下されてしまいます。
次は【③自分に合った「ホームステイ」を選ぼう】です。
海外のホームステイの実情が見えてきたところで、次では「どうすれば質の高いホームステイを楽しめるのか」をお話していきます。